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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年09月29日
最新報告書:「新たなオゾン層破壊は見られていない」
(国連環境計画より)
スイス、ジュネーブ/ケニア、ナイロビ発―国連環境計画(UNEP)は9月16日、オゾン層保護の世界的な取組みが成功して、新たなオゾン層の破壊が止まり、温室効果ガスの影響も緩和されていると報じた。世界気象機関(WMO)とUNEPによる、オゾン層の破壊を分析した最新報告書(Scientific Assessment of Ozone Depletion: 2010)で明らかになった。
300人ほどの科学者が作成に携わった同報告書の概要(Executive Summary)には、気候変動がオゾン層に及ぼす影響と、オゾン層の変化が地球の気候に及ぼす影響についての新たな情報がまとめられている。
報告書は、モントリオール議定書が功を奏していることを明言し、「(同議定書により、)オゾン層を破壊する物質の製造や消費が段階的に廃止され、成層圏にあるオゾン層のより深刻な破壊は食い止められている」としている。
さらに報告書は、多くのオゾン層破壊物質が温室効果ガスにも影響することを考慮し、モントリオール議定書が気候変動の緩和につながったことも明記。同議定書の結果、2010年現在、オゾン層破壊物質の削減量は、二酸化炭素排出量換算(年間約10ギガトン)で、京都議定書の第一約束期間(2008~2012年)の目標値の5倍多かったという。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20100929_1.html
最新報告書:「新たなオゾン層破壊は見られていない」