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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年10月09日
研究報告:英国の海上運輸からの排出量はこれまでの計算より6倍多い
(マンチェスター大学より)
英国のマンチェスター大学は9月23日、英国の海上運輸からの二酸化炭素(CO2)排出量は、現在計算されている値の6倍も多い可能性があるとする同大学の研究報告を発表した。
これまで英国の海運による排出量は、国際的なバンカー燃料の販売量、つまり、英国の港で購入された船舶燃料、に基づいて計算されてきた。しかしながら、多くの船舶は、オランダのロッテルダムのような価格の安い近隣の港で給油するため、この数値は誤解を招く恐れがあると報告書は指摘する。
研究者たちは、バンカー燃料ではなく、英国の貿易に基づいた計算のほうがより正確な値になると主張している。バンカー燃料による計算では、2006年の国際海運の排出量はCO2換算で約7メガトンであった。しかし、英国から海上輸送された輸出量、あるいは輸入量に基づいて計算すると、それぞれ31メガトンと、42メガトンになったという。
現在、国際海事機関(IMO)において、海上運輸からの排出量を管理する国際協定が議論されているが、その進展は遅い。欧州連合(EU)は、もし2011年末までにIMOでの合意が得られなければ、EUレベルで国際海運の排出量を制限する措置を取ると表明している。
DSR指標= DSR指標とは?
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研究報告:英国の海上運輸からの排出量はこれまでの計算より6倍多い