（世界自然保護基金より）

世界自然保護基金（ＷＷＦ）は10月26日、消費者がエネルギー効率の高い電化製品を選択する際のガイド役として欧州で人気の高い連合組織トップテン（Topten）を、米国と中国にも立ち上げたと発表した。欧州16カ国の諸組織・団体が加盟していたところに新しく米国と中国が加わった形。ＷＷＦも加盟している。

トップテンは、消費者向けに、エネルギー効率の高い家電製品をネット検索できるサービスを提供している連合組織で、家電から電子機器まで電源スイッチやモーターがついた高効率の製品について需要を推し進め、さらに高いエネルギー効率を目指して技術革新を促進するのがねらい。各消費者には、情報に基づいた意思決定を促し、気候変動に取り組む機会を提供する。

ＷＷＦで世界のエネルギー政策を担当する Stephan Singer博士は、「今後数十年で1/3以上の二酸化炭素排出量を削減していく現実的な取組みで、最大要因となるのは省エネだけだ」と語る。消費者が、最もエネルギー効率の高い製品に切り替えれば、それが現売上の10％と控えめに見積もっても、二酸化炭素換算で年間１億トンの排出量を削減でき、気候変動に大きな効果があるという。

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