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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年11月01日
研究報告:気候変動によって数十年で地球の大半が干ばつに見舞われる可能性も
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(米国大気研究大学連合より)
米国、コロラド州ボールダー発─米国を含め、多くの人口を抱える国々が向こう数十年で厳しく長い干ばつに直面する脅威が高まっていることが、米国立大気研究センターの科学者アイグオ・ダイ(Aiguo Dai)氏の新たな研究で明らかになった。米国大気研究大学連合が10月19日に発表した。
同研究は、気候変動に伴う温度上昇により、向こう30年で地球の大半において次第に乾燥化が進み、地域によっては、現代ではまれにしか観測されない程度にまで乾燥する可能性もある、と結論付けている。
同研究では、22の気候モデルや干ばつ状態の包括的な指標、これまで発表された研究結果などを使って解析した。その結果、西半球のほとんど、ユーラシア、アフリカ、オーストラリアの各大陸の大部分が今世紀中に極度の干ばつ状態になる脅威にさらされ、対照的に、アラスカからスカンジナビア地方にある標高の高い地域では湿潤性が高くなる可能性があることが分かったという。
その一方でダイ氏は、「今回の研究結果は現在の温室効果ガス排出量予測に基づいたもの」と警告し、向こう数十年で実際にどうなるかは、将来実際に排出される温室効果ガスの量など、多くの要素に左右される、としている。
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研究報告:気候変動によって数十年で地球の大半が干ばつに見舞われる可能性も