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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年11月02日
北極域、過去に例のないペースで温暖化が進行
(米国海洋大気庁より)
”地球の冷蔵庫”と呼ばれる北極域の気温が上昇を続けており、地域の個体群や生態系、さらには北半球で最も人口が多い地域の気象パターンにまで影響を及ぼしている--北極圏の現状をまとめた年次報告書「北極レポートカード(Arctic Report Card)」が10月21日、米国海洋大気庁(NOAA)より発表された。
2010年最大の出来事として、グリーンランドにおける記録的な高温、氷の融解、氷河面積の縮小が挙げられる。また、2009年から2010年の夏季の海氷面積は、衛星観測が開始された1979年以降3番目の小ささだった。さらに、北極域の積雪期間は、1966年の観測開始以来、史上最短を記録した。
また、秋季の北極大気が高温化している影響で、北極圏と北半球中緯度地域の大気循環に変化が起きている証拠も確認された。2009年から2010年の冬季、中緯度地域で発生した異常寒波と降雪は、北極圏の風のパターンの変化(北極振動)との関連性を示すものである。
「北極圏の温暖化は、そこに住む人間や野生生物にとどまらず、世界の他の地域の物理・生物システムに幅広い影響を及ぼしている。北極圏は、世界全体の気候や気象を調整する重要な装置であり、また、世界的に意義のある鳥類、哺乳類、魚類の貴重な餌場、繁殖地なのである」と、NOAAのジェーン・ルブチェンコ長官は述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101102_1.html
北極域、過去に例のないペースで温暖化が進行