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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年11月07日
標高の低い場所で、気候変動の影響が明らかに
(カリフォルニア大学デービス校より)
米国のカリフォルニア大学デービス校は10月27日、気候変動が標高の低い場所での山地植物に大きな影響を及ぼしていると発表した。同大学の教授が率いた最新調査で明らかになったもので、「気候変動の影響は標高の高いところで見られる」という予想に反した結果となった。
今回の調査報告書の主席執筆者であり、同大学で環境科学/政策を教えるSusan Harrison教授は、「(今回の調査で得た)情報は、政策決定者が気候変動に対する生物学上の反応を予測するのに役立ち、今後の地域レベルでの保護活動の指針となるだろう」と語る。
Harrison教授のもと、ウィスコンシン大学マディソン校の科学者と米国地質調査所が行った今回の調査では、米国オレゴン州のシスキュー山脈における過去60年間の植生変化を検証。その結果、高地ではなく、低地(標高約500~1,220メートル)の森林で乾燥による悪影響が深刻化していることが確認された。樹木が伐採されているか否かに関わらず、気候変動の影響は低地の森林に及んでいるようだという。
同教授は、「樹木の伐採や森林火災の抑制など、この地域で生態学上のあらゆる変化が進んでいることを考えると、このような明確な気候変動の兆候が低地の植物群落で確認されたのは意外だ」と話している。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101107_1.html
標高の低い場所で、気候変動の影響が明らかに