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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年11月08日
蒸発散量の研究、世界の大部分の乾燥化を示す
(オレゴン州立大学より)
米国、オレゴン州コーバリス発―米国オレゴン州立大学の10月11日付けリリースによると、世界的な「蒸発散量」に関する初の大規模な調査において、過去10年間に、オーストラリア、アフリカ、南米の大部分を含む南半球のほとんどの地域で、土壌が乾燥していることが明らかになった。
多くの気候モデルでは、陸地から大気中へと水が移動する「蒸発散」が地球温暖化を進行させることが示されている。10月10日付けの『ネイチャー』誌オンライン版で発表された、今回の新しい調査は、1982年から1990年代後半にまさにそれが起きていたことを確認した。しかし、1998年には、それまでの年間7ミリメートルという、著しい蒸発散量の増加が、大幅に減速するか頭打ちとなった。
データが入手可能な期間は数十年と限られているため、科学者は、これが自然の変動性なのか、長期的に継続する地球規模の変化の一部なのか確信が持てないという。しかし、地球レベルでは、陸地での水循環の加速の限界にすでに達してしまったという可能性もある。
もしそうならば、深刻な影響として、陸生植物の成長の遅れ、炭素吸収の減少、蒸発散がもたらす自然の冷却作用の損失、地表の加熱の増大、より強力な熱波、地球温暖化を増大させかねない「フィードバック・ループ」が挙げられる。
DSR指標= DSR指標とは?
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蒸発散量の研究、世界の大部分の乾燥化を示す