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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年11月15日
FAO、温暖化対応や排出量削減につながる農法事例紹介ウェブサイトを開設
(食糧農業機関より)
イタリア、ローマ発─食糧農業機関(FAO)は11月4日、気候変動への対応や温室効果ガス排出量削減の一助となる新たな方法で農作物を生産している世界の農家の事例を紹介するウェブサイト「クライメートスマート農業(Climate-Smart Agriculture)」を開設した。
FAOのアレクサンダー・ミューラー局長は、「クライメートスマート農業へのシフトは、いくつかの重要目標を達成する上で役立つ。気候変動の悪影響から農家を守ったり、温室効果ガスの大量削減や大気中の炭素隔離の方法を提供したりするだけでなく、収穫高や世帯収入の向上にもつながっている」と話す。
例えばブルキナファソのヤテンガ州では、伝統農法で「ザイ(zaï)」と呼ばれる作物植え付け用の穴の改良版を利用して土地を再生している。その結果、かつては生産性がほとんどなかった土地の収穫高が以前の5倍になったという。一方モザンビークでは、小自作農が様々なアグロフォレストリー農法を通して炭素を隔離したり、森林伐採や森林地劣化を減らしたりすることで収入を得ている。
FAOでは今後、事例やケーススタディのほか、世界各国から学んだ教訓も追加で同ウェブサイトに掲載していく予定。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101115_1.html
FAO、温暖化対応や排出量削減につながる農法事例紹介ウェブサイトを開設