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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年11月16日
研究報告:ハリケーンが発生する海水温の閾値が上昇
(ハワイ大学マノア校より)
地球温暖化の下、対流活動が発生する海面水温の閾値が、熱帯域の海面水温と同じペースで上昇している--米国・ハワイ大学マノア校国際太平洋研究センター(IPRC)の研究チームによる論文が、英科学誌『ネイチャー・ジオサイエンス』の電子版に掲載された。同大学が11月8日付のプレスリリースで伝えている。
研究チームは、対流活動が発生する海面水温の閾値の年変化を調べるため、30年にわたる熱帯海洋降雨の衛星推定値を分析した。この結果、対流活動の閾値温度の変化は、熱帯域の平均海面水温の変化とほぼ一致し、いずれも10年間で摂氏約0.1度上昇していることが明らかになった。
「対流活動の閾値と平均海面水温は、海面から数km上空に広がる大気温度と関係があり、非常に密接に関連している」と、IPRCのナット・ジョンソン博士研究員は語る。
近年、熱帯の上層大気における温度変化が議論の的となっている。観測された気温トレンドと、気候モデルによる温暖化予測との間に矛盾が生じているからである。しかし、今回の研究結果は、気候モデルのシミュレーションと同様に、熱帯大気が温暖化していることを強力に示すものと考えられる。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101116_1.html
研究報告:ハリケーンが発生する海水温の閾値が上昇