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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年11月17日
NASA研究報告:地球の気温を制御するのは二酸化炭素
(米航空宇宙局より)
地球の温室効果の主要因は水蒸気と雲とされているが、最新の大気・海洋気候モデリング研究で、地球の気温は大気中の二酸化炭素(CO2)濃度に左右されることが示された。米航空宇宙局(NASA)が10月14日に発表した。
同研究は、NASAゴダード宇宙科学研究所(GISS)のAndrew Lacis氏らが行った気候強制力についてのもので、全球気候モデルで、CO2を含む全ての非凝縮温室効果ガス(non-condensing greenhouse gases)とエアゾールをゼロにして時間を早回しし、温室効果がどうなるかを予測した。
その結果、非凝縮温室効果ガスの持続的支えがない場合、大気中の水蒸気が凝結して雨となって降り、地球の温室効果が崩壊、モデル上の地球は氷に覆われることが分かった。これは、温室効果による温暖化の50%が水蒸気によるものとされながらも、水蒸気だけでは温室効果の維持は不可能であることを示している。Lacis氏によれば、「大気中のCO2は、地球の気温を制御する温度自動調節器の働きをしている」のだ。
同研究の共著者でGISSのDavid Rind氏は、「CO2が増えると、より多くの水蒸気が大気に戻る。今日、CO2濃度は390ppmと、『超間氷期(superinterglacial)』と呼ばれる水準に近づいており、私たちは未知の領域にある」と話す。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101117_1.html
NASA研究報告:地球の気温を制御するのは二酸化炭素