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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年11月23日
地球温暖化で冬の気温が下がる
カテゴリー:気候
(ポツダム気候影響研究所より)
ドイツのポツダム気候影響研究所は11月16日付けのリリースで、地球の北半球の全般的な温暖化により、寒い冬がもたらされる可能性を指摘した。Journal of Geophysical Research誌で最近、発表された研究によると、北極東部の海氷の縮小が原因で地域の低大気層の気温が上昇することで、大気の気流で強い異常が発生し、北半球の大陸全体が冷却化しかねない。
ポツダム気候影響研究所の気象学者で研究報告書の主執筆者のVladimir Petoukhov氏は、「これらの異常は、欧州とアジア北部での極端に寒い冬の可能性をますます高めるかもしれない。去年や2005~06年のように、最近の厳しい冬は、地球温暖化の状況と矛盾するどころか、むしろ補完している」と述べた。
Petoukhov氏によると、2005~06年の寒い冬の間、シベリアでは通常よりも10度低い気温が記録されたが、北大西洋振動(アイスランド低気圧とアゾレス高気圧がともに強まったり弱まったりする変動)では何も異常が観察されなかった。しかし、北極東部の気温は通常より14度高かった。研究では、北大西洋振動での明らかな異常は、海氷の減少と関連性があると結論付けられた。
Petoukhov氏の研究は明日の天気予報ではなく、長期にわたる気候変動の可能性についてである。Petoukhov氏は、「今年の冬がどれほど厳しくなるかは誰にもわからないだろう」と話した。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101123_1.html
地球温暖化で冬の気温が下がる