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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年12月01日
インドネシアの産業界が狙う、10億ドルの森林保護基金
(グリーンピース・インターナショナルより)
インドネシア、ジャカルタ発-環境保護団体のグリーンピース・インターナショナルは11月23日、インドネシアとノルウェーの間で結ばれた、森林伐採防止と二酸化炭素削減のための10億ドルの資金協力が、無駄になる危険性があるとの報告書をまとめた。インドネシア政府は先頃、2025年までに紙パルプの生産を3倍に、2020年までにパーム油の生産を2倍に増やすという拡大計画を打ち出している。
同計画によると、紙パルプやパーム油の業界は、同国に残る天然林の40%を、生産拡大のための用地に充てようとしている。さらに、残存する泥炭地や、カリマンタン島に残るオランウータンの生息地も開発されるリスクが高い。政府の統計によると、これらの森林と泥炭地に蓄積されている炭素は380億トンに上り、世界全体の温室効果ガス排出量の4年分に相当する。
同団体は、インドネシアの産業界が、同国における「森林」の不明確な定義を利用し、REDD(森林減少・劣化からの温室効果ガス排出削減)の基金を、天然林からプランテーションに転換するための助成金に使う意図があるとして、強く非難している。
DSR指標= DSR指標とは?
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インドネシアの産業界が狙う、10億ドルの森林保護基金