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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年12月10日
多くの沿岸湿地、今世紀に消滅
カテゴリー:生態系
(米国地質調査所より)
米国地質調査所(USGS)の科学者チームは、12月1日発行の米地球物理学会誌「Geophysical Research Letters」で、世界の沿岸湿地の多くが、気候変動と21世紀中に予測されている海面上昇によって、過去の推定を上回る影響を受ける可能性を示す研究結果を発表した。
急速な海面上昇が起こるシナリオでは、世界の沿岸湿地の大部分が21世紀末には消滅する。対照的に、海面上昇がゆるやかな予測では、堆積土砂が多い湿地は残り、堆積土砂が少ないものは、今世紀に消滅する可能性が高い。
同報告書の執筆者の一人で、USGSの科学者のGlenn Guntenspergen氏は、「海面上昇の加速化に対する沿岸湿地の適応性についての正確な情報は、湿地の消滅に関連する不確実性を減らす助けになる。今回の研究は、政策立案者たちが、地域において経済と保全の懸念の間で妥協点を見つけるために重要である」と述べた。
同じく同報告書の執筆者の一人で、USGSの科学者のマット・カーワン氏は、「海面上昇が沿岸湿地に与える影響に関するこれまでの評価は、湿地が適応するために物理的な環境を変化させるという能力を考慮していなかったので、制約がある。湿地の浸水、植生、堆積の相互作用を考慮しないことで有用性が限定されている」と述べた。
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多くの沿岸湿地、今世紀に消滅