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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年12月14日
NASA研究報告:湖の温暖化が明らかに
(NASAより)
米国、ワシントン発―米国航空宇宙局(NASA)は11月23日、地球の大きな湖が、気候変動により、この25年間で温まっていると発表した。世界の主要な湖の温度の動きを追った初の包括的な調査で決定付けられた。
研究では、衛星データを使用し、世界の大きな167の湖について表面温度を測定した。それによると、10年ごとに平均摂氏0.45度ずつ上昇していることが分かった。中には、10年ごとに摂氏1度も上昇している湖もあったという。
湖の温度の上昇傾向は世界的に見られ、最も上昇しているのは、北半球の中緯度から高緯度地域にかけての湖だった。
NASAジェット推進研究所に所属し、今回の研究報告書の主席執筆者を務めたPhilipp Schneider氏は、「今回の分析で得られた新たなデータ源は、世界中の陸地に及ぶ気候変動の影響を評価するのに役立つ」と語る。さらに分析結果は、湖の生態系についても示唆しており、同氏は「わずかな水温の変化でも湖の生態系に悪影響が及びかねない」と続けた。
水温が少しでも変化すると、藻類が異常発生し、魚類にとって湖が有毒化したり、湖本来の生態系を変えてしまう外来種を招くことになりうるという。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101214_1.html
NASA研究報告:湖の温暖化が明らかに