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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年12月15日
報告書:途上国の人々が気候変動に適応するには貧困対策が必要
(国際食糧政策研究所より)
メキシコ、カンクン発―国際食糧政策研究所(IFPRI)は12月1日、途上国の貧しい人々の食糧安全保障と気候変動への適応を支援する最善の方法は貧困への取り組みであるとするIFPRIの報告書について伝えた。
報告書「仮訳:2050年までの食糧安全保障、農業、気候変動:シナリオ、結果、政策選択」(Food Security, Farming, and Climate Change to 2050: Scenarios, Results, Policy Options)によれば、人々の家計収入が多くなれば、干ばつや洪水など気候変動による災害への対応力も増すという。
この研究は、気候変動が及ぼす食糧安全保障への悪影響をコンピュータモデルを使って分析したもので、今後の収入の伸び、人口増加、気候状況をさまざまに組み合せて、15の将来シナリオを提示している。
報告書は、貧困への取り組みの重要性を強調しているが、さらに、農作物の生産性を向上させることが、食糧の生産、価格、入手への悪影響を弱めることにつながるとしている。また、気候変動の影響は地域により異なるため、食糧生産や価格の変動を相殺するためには国際貿易が不可欠である、と報告書は指摘している。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101215_1.html
報告書:途上国の人々が気候変動に適応するには貧困対策が必要