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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年12月25日
研究報告:途上国、自国で森林再生、外国で森林伐採
(スタンフォード大学より)
米国スタンフォード大学の11月24日付けリリースによると、多くの途上国は自国で森林を再生する一方、外国で森林を伐採していることが、米国科学アカデミー紀要で発表された新しい研究結果で明らかになった。
同研究の共同執筆者で、スタンフォード大学とルーヴァン大学(ベルギー)のエリック・ランビン氏は、「炭素排出量と生物多様性への影響を考慮すると、森林伐採の削減は、国際的な優先事項である」と述べた。
同研究では、1961~2007年に、森林再生が森林伐採を上回るようになった6つの途上国(中国、チリ、コスタリカ、エルサルバドル、インド、ベトナム)について、国レベルでの森林再生と、林業・農業製品の国際貿易の関係が分析された。
インドを除く5カ国では、森林再生面積100エーカー(約0.4平方キロメートル)につき、74エーカー(約0.3平方キロメートル)相当の林業製品が輸入された。農業製品の輸入も考慮すると、外国で22エーカー(約0.09平方キロメートル)の土地が使用されたことになる。また、過去5年間では、これが52エーカー(約0.2平方キロメートル)に増加した。つまり、森林再生面積1エーカー(約4,047平方メートル)につき、ブラジル、インドネシアなどの外国で0.5エーカー(約2,024平方メートル)の土地が使用されたことになる。この2カ国は、2000~2005年の湿潤熱帯での森林伐採の61%を占めている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2010/20101225_1.html
研究報告:途上国、自国で森林再生、外国で森林伐採