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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2010年12月31日
研究報告:河川が強力な温室効果ガス増大の一因となっている
(ミシガン州立大学より)
米国、ミシガン州イーストランシング発-強力な温室効果ガスの一つである亜酸化窒素が、過去100年間で20%以上増大している。特に、河川中の窒素が、この傾向に拍車をかけている--ミシガン州立大学は12月20日、同大学の研究チームが、新たな論文を『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に発表したと伝えた。
亜酸化窒素は、大気中に低レベルで存在するが、温暖化に及ぼす影響は6%と考えられ、成層圏でのオゾン層破壊にも寄与している。分子レベルでは、二酸化炭素の300倍も強力な温室効果ガスである。
河川での亜酸化窒素の生成量が増加している原因として、窒素系肥料の増加と、窒素を土壌に戻す働きを持つ作物の栽培が考えられている。これらが河川に流入し、一部の窒素が、亜酸化窒素に変換されているという。
研究チームは、米国内の72の河川を対象に実験を行い、細菌が硝酸塩を窒素ガスに変える”脱窒”の過程で発生する亜酸化窒素について詳しく調査した。「河川内での脱窒作用のうち99%以上が、不活性ガスや窒素分子への変換であるとしても、人為起源の亜酸化窒素排出量の少なくとも10%は、河川が要因となっている」と、同大学のスティーブン・ハミルトン教授は話している。
DSR指標= DSR指標とは?
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研究報告:河川が強力な温室効果ガス増大の一因となっている