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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年01月01日
NASA研究:グリーンエネルギーの答えは空にあり?
(米国航空宇宙局より)
米国航空宇宙局(NASA)では、上空の風をとらえて発電した電力を地上へ送る空中発電のためのプラットホーム(空中発電機*)を考える研究が、この種の研究では初となる連邦助成金を利用して進められているという。同局が2010年12月10日付けのリサーチャーニュースで伝えている。
10万ドルの助成を受けて研究しているのは、同局ラングレー研究所の航空宇宙エンジニア、マーク・ムーア氏。同氏は、漏斗状のタービン付き小型飛行船や回転翼付き気球、パラシュート型、凧型等、様々なプラットホームのアイデアをどのように比較・評価できるかを調べている。
同氏によると、高度610メートルの風速は地上の2~3倍で、発電量は風速の3乗に比例して増加するため、610メートル上がるだけで発電量は8~27倍になる。また、風力タービンを時速240キロメートルのジェット気流が発生している高度9,150メートルに上げると、平方メートルあたりの発電量は2万ワット以上になるという(地上風力タービンは500ワット)。
実現には飛行空域規制といった課題もあるが、航空機による低空飛行の需要がほとんどない19~20キロメートル沖合の海上に空中発電機を固定するシステムを配備するのが最も合理的、とムーア氏は考えている。
(*)以下のサイトを参考に補足した。
http://www.jetro.go.jp/jfile/report/07000417/usa_clean%20energy1.pdf
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110101_1.html
NASA研究:グリーンエネルギーの答えは空にあり?