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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年01月03日
風力発電はトウモロコシや大豆などの農作物に好影響か?
(エイムズ国立研究所より)
米国、アイオワ州エイムズ発―米国エネルギー省のエイムズ国立研究所は2010年12月16日、米国中西部の農地に立つ風力発電装置は、トウモロコシや大豆などの作物に好影響を与えている可能性があるとする研究を伝えた。これは、同研究所とコロラド大学の研究者が、米国地球物理学連合の総会で同日発表したもの。
この研究は、風力発電装置が周囲の農作物とどのように影響し合うかを調べるため、特殊なレーザー装置を使って、地表面近くから風車回転翼を超える高さまでの範囲で風や乱流を測定した。その結果、回転翼の動きにより、空気が下方へ送られ、作物の周りの空気の流れが増加することがわかった。
そのため、暑い日には、作物を比較的涼しい状態に保つことができ、寒い夜は、地表近くの空気を動かすことで気温低下を抑えて霜を防ぎ、成長期間を延ばすことにもつながるという。また、作物を乾燥させるため、カビなどを防ぎ、さらには、二酸化炭素を取り込む能力を高めることも考えられるという。
この研究はまだ初期段階にあり、トウモロコシや大豆への好影響を実際に確証するまでには至っていないが、作物の周りの空気流が増えるという研究結果は、その可能性が高いことを示唆していると研究者らは強調する。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110103_1.html
風力発電はトウモロコシや大豆などの農作物に好影響か?