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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年01月06日
研究報告:海水の酸性化が海洋における窒素循環に変化をもたらす
(米国国立科学財団より)
海水の酸性度が上昇すると、海洋における窒素循環が根本的に変化する可能性がある--ハワイ大学、南カリフォルニア大学などの研究チームによる論文が、『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に掲載された。米国国立科学財団(NSF)が、12月20日付けのプレスリリースで伝えている。
「海洋酸性化が硝化作用(窒素量)を減少させるとの研究報告は、極めて重要である。なぜなら、海洋で起こる生物地球化学的プロセスにおいて、窒素循環は極めて重要な役割を果たしているからである」と、NSF・海洋生物学プログラムのディレクターを務めるDavid Garrison氏は語る。
海水の酸性化が、海洋における窒素循環の主役、アンモニア酸化菌のような微生物群に及ぼす影響についてはほとんど知られていない。そこで、研究チームは、複数の海域で実験を行い、海洋酸性化に対するアンモニアの酸化反応を詳しく調査した。この結果、海水の酸性度を上昇させる実験では、すべての場合において、アンモニアの酸化速度が低下していることが確認された。
海洋における硝化作用は、温室効果ガスである亜酸化窒素の主な生成源となっている。「他の海域もすべて同じなら、硝化速度の低下は、亜酸化窒素の大気への放出量を減少させる可能性がある」と、ハワイ大学のMichael Beman氏は述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110106_1.html
研究報告:海水の酸性化が海洋における窒素循環に変化をもたらす