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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年01月25日
研究報告:北極での太陽光反射率の低下は気候モデル予想の2倍以上
★エダヒロのひと言★ 地球の黒い部分と白い部分の割合は、温暖化にとってとても大きな違いを作り出します。反射率の低下が進んでいるのは心配です。
(オレゴン州立大学より)
米国、オレゴン州コーバリス発―米国のオレゴン州立大学は1月18日、北極地方の雪や海氷が減少したことによる太陽光の反射率の低下は、最新の気候モデルの予想の2倍以上であるとする研究について伝えた。研究者らは、反射率の低下により増幅される北極の温暖化は、これまで考えられていた以上に重大であるとしている。
北極地方の雪、海氷、氷河、氷床などは非常に反射率が高いため、太陽からの光をはね返して、地球を冷却化する役割を果たしている。しかし、気温が上昇して氷雪が融解すると反射率が下がり、太陽エネルギーは反射されずに地球に吸収され、さらに温暖化を加速することになる。
この研究では、18の気候モデルにおける北極地方の1979年から2008年までの変化を、氷雪や反射率を測定した同時期の実測値と比較した。その結果、30年間に北極地方の冷却効果は、1平方メートルあたり0.45ワット減少した。
同大学の大気科学者で著者の一人であるカレン・シェル氏は、「北極地方は30年前ほどの冷却効果はない」とし、さらに、「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の2007年報告書に使われた気候モデルには、これだけ大きな減少を示したものはない」と述べる。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110125_1.html
研究報告:北極での太陽光反射率の低下は気候モデル予想の2倍以上