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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年02月05日
パーム油、マレーシアの泥炭湿地林を急速に破壊
(国際湿地保全連合より)
環境保護団体の国際湿地保全連合(WI)は2月1日付けのリリースで、WIと熱帯雨林の人工衛星による監視を専門とする機関SarVisionが実施した新しい調査によって、マレーシアではパーム油の大部分が、熱帯泥炭湿地林で生産されていることが明らかになったと述べた。特にサラワク州では、2020年までに、パーム油のプランテーションの拡大が、広大で独特の泥炭湿地林を完全に破壊してしまう可能性が示された。
最近までサラワク州の2/3は、高密度で生物多様性が豊かな熱帯雨林で覆われていた。2005年から2010年の間に、100万ヘクタールの泥炭湿地林のうち、約35万3,000ヘクタールが急速に伐採された。わずか5年間で、サラワク州の森林面積の約10%、泥炭湿地林面積の33%が伐採されたことになる。この土地転用の65%がパーム油生産のためだった。
WIのMarcel Silvius氏は、「木材資源が枯渇するにつれて、木材企業はパーム油のビジネスに参入している。そうすることで、サラワクの泥炭湿地林を完全に消滅させるのだ」と述べた。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110205_1.html
パーム油、マレーシアの泥炭湿地林を急速に破壊