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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年02月07日
研究報告:アフリカ東部の干ばつ、今後も頻発する可能性
(米国地質調査所より)
過去20年間、アフリカ東部で観測されている干ばつ頻度の増加傾向は、地球温暖化とともに今後も続く可能性が高いことが、米国地質調査所(USGS)とカリフォルニア大学サンタバーバラ校の研究で明らかになった。USGSが、1月28日付けのプレスリリースで伝えている。
研究チームは、アフリカ東部における降水量減少の要因であるインド洋の温暖化が、地球温暖化に関連していると断定した。同地域で干ばつが継続するという気候予測は、同地域の降水量増加を予測する、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のシナリオとは矛盾している。
「地球の気温は上昇し続けると予測されているので、ケニアとエチオピアの平均降水量は減少し続け、かつての平均値を下回ったままだろう」と、USGSのクリス・ファンク研究員は語る。「アフリカ東部における降水量減少は、通常ならば十分な降雨のある3月から6月が最も顕著となる」。
過去100年にわたり地球の温度が上昇する中、インド洋は特に速いスピードで昇温している。この結果、インド洋上の空気が暖められ、湿度が増し、この地域に頻繁な降雨をもたらしている。この空気は上昇し、降雨によって水蒸気が失われると、西方に移動し、アフリカ上空で下降する。これが、エチオピアとケニアにおける干ばつの原因となっている。
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研究報告:アフリカ東部の干ばつ、今後も頻発する可能性