本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年02月17日
米国の研究チーム、西南極氷床で深さ3,331mの氷床コアを採取
★エダヒロのひと言★ 10万年前! そのときの地球はどんなようすだったのでしょうね……? その後の気候の変化の歴史も詰まった氷床コアなのですね。
(米国国立科学財団より)
米国国立科学財団は2月1日、過去10万年にわたる地球の気候の歴史を調査している研究チームが、西南極氷床(WAIS)の分水嶺で、深さ3,331mの氷床コアを掘削することに成功したと発表した。1990年代に、ロシアのボストーク基地で、フランス・米国・ロシアの共同チームが掘削した氷床コアに次ぐ2番目の深さ。
「科学界は、温室効果ガスの変動が、過去の気候にどのような影響を及ぼしたかを理解することで、人間活動に伴う温室効果ガスがもたらす将来の気候変動を、より正確に予測できるようになるだろう」と、西南極氷床分水嶺・氷床コアプロジェクト(WAIS Divide Ice Core Project)のケンドリック・テイラー主任研究員は語る。
今回採取した氷は、およそ10万年前に降った雪。雪の表面が、その後に降り積もった雪によって圧縮され、氷を形成している。圧縮された雪は、ちりや化学物質、大気中のガスなどを含んでおり、それらが氷の中に閉じ込められている。氷中のちりや不純物は、過去の気候の指標で、気泡に含まれているガスは、古代の大気のサンプル。氷の深度が増すほど、過去にさかのぼってデータを測定することができる。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110217_1.html
米国の研究チーム、西南極氷床で深さ3,331mの氷床コアを採取