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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年02月18日
研究報告:北大西洋の海水温度の上昇が、北極の温暖化につながる
カテゴリー:気候
(コロラド大学ボルダー校より)
米国のコロラド大学ボルダー校は1月27日、グリーンランドに接する北極海へと流れ込む北大西洋の海水温度が、少なくとも過去2,000年で最も高く、北極における温暖化の拡大に関連している可能性が高い、と報じた。同大学を含む国際的な最新研究で明らかになったもの。
研究によると、グリーンランドとスバールバル諸島の間にあるフラム海峡の海水温度が、前世期に約摂氏2度上昇した。スバールバル諸島はノルウェーの最北端にある群島。現在のフラム海峡の海水温度は、中世の温暖期より約摂氏1.4度高いという。中世の温暖期により、およそ900年から1300年にかけて北大西洋の温度が上昇し、北欧と北米北部の気候に影響が及んだ。
今回の研究を率いたドイツのRobert Spielhagen氏は、「研究チームの考えでは、北極における、急速な温暖化と最近の海氷域面積の減少が、北大西洋からの熱移動の増加に関係している」と話す。同大学の米国雪氷データセンターによると、1979年から2009年にかけて北極の海氷域面積の全体的な損失面積は、アラスカ州の面積を上回った。
同大学の科学者によれば、グリーンランドの気温はここ数十年で約摂氏3.9度上昇しており、その第一の原因と考えられるのは温室効果ガスだという。
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研究報告:北大西洋の海水温度の上昇が、北極の温暖化につながる