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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年02月22日
オーストラリア北部の異常気象、増加傾向に
(米国地球物理学連合より)
米国、ワシントン発―米国地球物理学連合(AGU)は2月8日、最新の研究で、オーストラリア北部全体にわたって洪水を引き起こした豪雨が、今後ますます頻発する可能性があることが分かったと報じた。研究では、沿岸近くのサンゴの成長パターンを用いて、同地域でどの年の夏が過去数世紀のうちで記録的な降雨量だったかを決定づけた。
研究報告書の執筆者で、オーストラリア海洋科学研究所(AIMS)の気候科学者Janice Lough氏は、「今回のサンゴのサンプルは1639年から1981年のもの。このサンプルで、1973~74年の夏が過去300年で最も降雨量が多かったことが分かる。今年の夏は、この記録的な降雨量となった夏と同程度になりつつある」と述べる。オーストラリア東部で昨年11月から続く洪水は、徐々に南に広がっているという。
同氏によると、18世紀中頃~19世紀中頃にかけては降雨量が比較的少なく、その変動も小さかったが、19世紀後半からは平均降雨量が大幅に増加し、降雨量の変動も大きくなっている。
雨の多い夏の間は、より多くの腐食酸がサンゴに吸収され、骨格に蓄積される。研究ではサンプルのサンゴを薄く切り取り、紫外線で分析。その結果、腐食酸の多い年輪部分は雨の少なかった年のサンプルよりも強い光を発したため、降雨記録が分かったという。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110222_1.html
オーストラリア北部の異常気象、増加傾向に