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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年02月25日
休眠状態の微生物、生物多様性と温室効果ガス排出量に影響を及ぼしかねない
カテゴリー:生態系
(米国ミシガン州立大学)
米国、ミシガン州イースト・ランシング発―米国のミシガン州立大学は1月26日付けのリリースで、同大学の微生物学と分子遺伝学のジェイ・レノン准教授が、微生物が冬眠することを可能とする細胞機構について研究し、そうした微生物が土壌、海洋、湖沼などの広範な生態系と人体に及ぼす影響について調べた結果について述べた。
同研究は2011年2月号のNature Reviews: Microbiologyで発表されたもの。レノン氏は、「休眠状態にある微生物の急激な増減によって、炭素排出量、栄養循環、亜酸化窒素などの温室効果ガスの観点から私たちの環境はどのように変えられるだろうか?」と述べた。
生物は、氷点下の気温や飢えなど困難な状況に陥ると、代謝活性が低い状態になるが、元に戻ることは可能である。予測可能な成長周期を持つ植物とは異なり、微生物は、線形に進行しなくてもよい。成長していても、苦痛を感じるとまた眠りに戻る。状況が変われば、全周期を行わなくても再び成長し始めることができる。
レノン氏は「ほんの一部しか活性化されていないということが興味深い。つまり、いつでも活性化される可能性がある大量の蓄積があるということだ」と述べた。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110225_1.html
休眠状態の微生物、生物多様性と温室効果ガス排出量に影響を及ぼしかねない