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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年03月03日
研究報告:永久凍土の融解で、今後数十年のうちに地球温暖化が加速するおそれ
(コロラド大学ボルダー校より)
米国のコロラド大学ボルダー校環境科学共同研究所は2月16日、温暖化の影響で、地球上の永久凍土の2/3が2200年までに消滅し、大量の炭素が大気中に放出される可能性があるとの研究報告を発表した。永久凍土の融解によって放出される炭素は、気候だけでなく、化石燃料からの炭素排出量削減を目指す国際戦略にも影響を及ぼしかねないとしている。
研究チームは、今後200年間に地球上の永久凍土から放出される炭素量を予測するために、異なる気温上昇率を用いて複数のシミュレーションを実施。この結果、今後100年以内におよそ1,900億トンの炭素が放出されることが確認された。「永久凍土から放出される炭素量は、工業化時代の開始以降に排出された炭素量の半分に匹敵する」と、論文の主執筆者であるケビン・シェーファー氏は語る。
また、研究チームは、すべての気候シミュレーションのデータを使い、地球上の永久凍土のおよそ3割から6割が、2200年までに消滅すると予測。大気中の温室効果ガスの増加が、地球温暖化の主な原因であることについて、気候科学者の見解は概ね一致している。永久凍土からの炭素放出の原因である、化石燃料からの排出を大幅に削減することが、地球全体で取り組むべき課題になる、とシェーファー氏は述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110303_1.html
研究報告:永久凍土の融解で、今後数十年のうちに地球温暖化が加速するおそれ