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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年03月12日
研究報告:低緯度・熱帯地域の人々が、気候変動に対して最も脆弱になる可能性あり
(マギル大学より)
カナダのマギル大学は3月3日付けのリリースで、気候変動問題を引き起こした責任が最も小さい地域の人々に対し、最も大きな気候変動の影響が及ぶだろう、と報じた。同大学天然資源科学科の博士候補者であるJason Samson氏が率いるチームの研究で明らかになった。
既にさまざまな動植物種が、気候変動に応じてどのように移動するのかが研究されているが、今回の研究ではそれと同じ分析ツールを用い、気候変動のデータと世界人口の97%近くを対象とした人口調査を結び付け、2050年に向けて地域の人口がどのように変化するかを予測した。
研究の結果、人口が予想通りのペースで増加し続けた場合、気候変動に対して最も脆弱となるのは、中南米、アラビア半島、アフリカの大半など低緯度で熱帯地域に暮らす人々となる可能性が高いことが分かった。Samson氏によると、低緯度の熱帯地域に住む人々は、農業が困難になる極端な暑さを既に経験しており、「今後数十年にわたって気温が上昇すれば、そうした人々の生活は、さまざまな形で困難になっていくだけ」と話す。
また研究では、気候変動を引き起こした側と、影響を受けている側との間に明らかな不平等が生じていることも指摘。同氏は、ソマリアの例を挙げ、温室効果ガスの排出量は多くないのに、既に暑さのために作物の栽培が困難になっていると述べている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110312_1.html
研究報告:低緯度・熱帯地域の人々が、気候変動に対して最も脆弱になる可能性あり