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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年03月18日
研究報告:農作物栽培の多様化は気候変動による収穫量の減少を抑える
(米国生物科学学会より)
農作物の栽培を多様化することで、気候変動による収穫量の減少を抑えることが可能だとする研究が、米国生物科学学会の学術誌「BioScience」の3月号に発表された。豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)のブレンダ・リン氏によるこの研究は、異常気象の増加など気候変動が作物に及ぼす脅威を最小限に食い止めるための手段に焦点を当てている。
この研究では、気候変動に伴う病害虫の大発生や栽培環境の変化から、穀類やコーヒーなど経済的に重要な作物を守るための事例を取り上げており、単一品種の栽培から多様化を目指すことが有効だとしている。多様な品種を同時にあるいは輪作で栽培したり、背の高さの違う種類を組み合わせたり、さまざまな形態や規模で実施できるという。
このような方法は一般的には有効であるが、すべての試みが効果を発揮するとは限らないとしながらも、効果を評価できる作物のモデリング技術が次第に利用できるようになってきているという。リン氏は、より正確なモデリングのために、範囲の拡大や農家と協力して現地データを収集する研究スタッフの必要性を主張している。
(注)一部追加した内容は下記の報告書を参照した。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110318_1.html
研究報告:農作物栽培の多様化は気候変動による収穫量の減少を抑える