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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年03月20日
タンパク質もバイオ燃料の原料に──研究で実証
(カリフォルニア大学ロサンゼルス校より)
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(米国)は3月6日、同大学のジェームス・リャオ教授(化学・生体分子工学)らの研究で、バイオリファイニング(biorefining)やバイオ燃料生産の主原料としてタンパク質を利用できることが実証されたと発表した。
エネルギー生産やバイオリファイニングの材料となる炭素源としてタンパク質を使うためには、細胞による窒素代謝の複雑な制御のしくみを組み換えなければならない。リャオ教授らは、藻を使った今回の研究で、微生物細胞を操作して細胞による窒素代謝を制御する方法を見つけ出すことに成功した。
バイオリファイニングやバイオ燃料の生産には現在、炭水化物(エタノールのようなバイオ燃料を作る糖分やリグノセルロース等)と脂質(バイオディーゼルを作る植物油等)という2種類の原料が使われている。これまで食用とみなされてきたタンパク質は、バイオマテリアルの候補として全く無視されてきたが、実際には食用以外のタンパク質は数多くあり、今回の研究は、エネルギー生産やバイオリファイニング用の炭素源としてタンパク質を活用しようしたと初の試みであった。
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タンパク質もバイオ燃料の原料に──研究で実証