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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年03月21日
米農務省:気候変動とブタクサの花粉シーズン長期化との関連を確認
(米国農務省農業研究局より)
米国、ワシントン発―米国農務省(USDA)の農業研究局(ARS)は2月22日、「北米のいくつかの地域では、ブタクサの時期が長期化しており、終わるのも遅くなっている」と発表した。花粉症の症状が出ている多くの人は既に疑っていたことだが、ARSに所属する植物生理学者のLewis Ziska氏が率いた研究チームによる最新研究で確証された。
研究によると、北米とカナダのいくつかの地域では現在、ブタクサの花粉が1995年当時よりも一カ月長くとどまっており、こうした花粉の増加は、高緯度地方において暖かくなる時期が気候変動の動きに連動してずれる現象と相互に関連しているという。
研究では、1995年から2009年まで、少なくとも15年のデータがある10カ所で花粉を測定。測定地は、米国テキサス州オースティンからカナダのサスカトゥーンまで南北にわたっており、測定地の緯度や霜が降りない日数、秋の初霜の到来の遅れなども含め、各地点の花粉に関するデータを別の場所のデータと比較した。
その結果、対象期間の間に、高緯度の測定地で霜が降りない日が増加しており、ブタクサの花粉シーズンも長くなっていたことが分かったほか、同期間で、花粉シーズンが1995年よりも13~27日長くなったという。また、ブタクサの花粉シーズンの長期化が、初霜到来日の遅れと密接なつながりがあることも明らかになった。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110321_1.html
米農務省:気候変動とブタクサの花粉シーズン長期化との関連を確認