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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年04月03日
植物多様性の喪失、地球の生命維持システムを脅かす
(バージニア海洋科学研究所より)
植物種の喪失が生態系の生産性に及ぼす変化を調べた包括的な分析研究で、開発や気候変動等で植物の生物多様性が失われると、生態系から人間に提供されている基本的なサービスが崩壊することが明らかになった。バージニア海洋科学研究所が3月7日付けリリースで発表した。
同研究所の教授を含む国際研究チームが実施したこのメタ分析研究では、過去20年間に5大陸で行われた、植物種の喪失に起因する生産性の変化を計測した合計574件の現地調査・実験室内調査の結果を分析した。
分析の結果、多くの異なる種が存在する植物群落は、トウモロコシ畑や入念に手入れされた芝生など、1つの種しか存在しない植物群落に比べて生産性が1.5倍高いことや、養分や光など限られた資源をより効率的にとらえることが示された。また、実験室での藻の調査から、多様な植物群落は、単一栽培された植物の2倍以上の速さで二酸化炭素を取り込み、酸素を作り出していることも分かった。
陸・水域(海水・淡水)両方の植物群落について同じ結果が出ており、植物の生物多様性は、地球全体の生物圏の機能にとって一般的かつ基本的に重要であることも示された。
DSR指標= DSR指標とは?
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植物多様性の喪失、地球の生命維持システムを脅かす