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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年04月06日
研究報告:二酸化炭素の削減が乾燥化の防止に役立つ
(カーネギー研究所より)
米国、ワシントンDC発-二酸化炭素(CO2)濃度の削減は、地球温暖化による干ばつの防止に役立つ可能性がある--カーネギー研究所の科学者による研究成果が3月24日、米国の学術専門誌『Geophysical Research Letters』のオンライン版に掲載された。同研究所のLong Cao氏とKen Caldeira氏は、大気中のCO2濃度が減少すると気候が湿潤化する理由について、新説を提示している。
論文は、降水量の増加は、CO2の熱を閉じ込める性質に起因すると説明している。CO2は、大気の中層で熱を閉じ込めている。この温かい空気が大気中で上昇し、雷雨や降雨を発生させる上昇気流の動きが妨げられているという。結果として、CO2の大気中濃度が増加すると降水量が抑制され、CO2の大気中濃度が減少すると降水量が増加する傾向がみられている。
この研究成果は、大気中のCO2濃度が削減されると、全球降水量の増加につながる可能性があることを示している。また、CO2は大気の構造に即座に影響を及ぼし、降水量を始め気候の多くの側面に急激な変化をもたらすことを示している。これらの成果は、CO2による気候変動の影響や、大気中のCO2濃度の削減による潜在的影響を理解する上で、重要な意味を持つ。
DSR指標= DSR指標とは?
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110406_1.html
研究報告:二酸化炭素の削減が乾燥化の防止に役立つ