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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年04月11日
研究報告:洪水体験に関連する気候変動の認知と省エネへの意欲
(カーディフ大学より)
カーディフ大学(英国)は、『ネイチャー』誌の姉妹誌で、気候変動に関する研究論文を掲載する月刊誌『ネイチャー・クライメート・チェンジ』(Nature Climate Change)創刊号に3月20日付けで発表された研究論文の中で、異常気象の直接体験が気候変動への懸念と省エネへの意欲を高めていると伝えた。
同大学とノッティンガム大学(英国)の共同研究によれば、地元が洪水を被りやすいと認識している英国民は特に、自ら行動を起こし、省エネに取り組む心構えがあるという。英国は過去10年間、相次いで大洪水に見舞われており、気候変動により今後もその頻度は上がると予想されている。
研究チームのアレクサ・スペンス心理学博士は、「気候変動は現実味がなく、自分とは離れた遠くの人や土地に影響を及ぼすものだと考える人は多い。だが洪水等の異常気象の経験で、気候変動がより現実的で、具体的なものになり、ついには持続可能な行動をとろうというより強い思いが生まれ、その見方が変わる可能性がある」という。
同チームを率いた環境心理学者、ニック・ピジョン博士は「この研究は、洪水等の経験が人の気候変動への意識を高めることを証明し、この最も重要で切迫した環境問題に取り組ませる新しい方法を提案するものだ」と語っている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110411_1.html
研究報告:洪水体験に関連する気候変動の認知と省エネへの意欲