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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年04月17日
研究報告:米国南西部のユッカ、90%消滅の恐れ
(米国地質調査所より)
米国、アリゾナ州フラッグスタッフ発―米国地質研究所(USGS)は3月24日、温暖化に伴い米国南西部に生育するジョシュアツリーの90%が60~90年以内に消滅することになりそうだと報じた。これは、同研究所の生態学者ケン・コール氏が率いる研究で明らかになったもの。
ジョシュアツリーはその独特な形と15メートル超に上る高さで知られる北米産ユッカで、カリフォルニア州ほか3州にまたがるモハベ砂漠に生育している。
同研究チームは将来の気候モデル、現在の生育範囲における気候耐性の分析および化石記録を使用して将来のジョシュアツリー分布を予測し、今世紀末にもジョシュアツリーの生育が現在の最北端部に限定されるという結論を下した。
約1万2,000年前に今世紀の予測と同様の温暖化が起きた際、ジョシュアツリーは適した生育地へと広がることができなくなってしまったという。好んでこれを食物とし種子を幅広く分散させてくれたシャスタナマケモノが温暖化の影響で絶滅したためだ。
現在は、大型動物ほど遠くへは運べないリスやモリネズミ等によって種子が分散させられていることなどから、ジョシュアツリーの移動は1年にほんの2メートル弱程度まで鈍化する見込みであり、コール氏らはこれでは温暖化への適応に不十分だと述べている。
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研究報告:米国南西部のユッカ、90%消滅の恐れ