（国連環境計画より）

南アフリカ、プレトリア発－国連環境計画（ＵＮＥＰ）によって創設されたＳＥＥＤイニシアティブが４月15日、南アフリカの首都プレトリアで、グリーンエコノミーに関するシンポジウムを開催した。ＳＥＥＤ賞を受賞した世界の30団体が一同に会し、およそ200人が参加した。

ＳＥＥＤ賞は、持続可能な発展という課題への対処、地域経済の活性化、貧困の軽減に貢献している、活力ある社会・環境起業家を表彰するもの。ＳＥＥＤイニシアティブは、こうした起業家の事業拡大を支援することで、再生可能エネルギーや持続可能な農業、エコツーリズム、環境に優しい建築といった、グリーンエコノミーの推進に向けた政策に焦点を当てることを目指している。

ＳＥＥＤ賞を受賞したのは、ガーナの豊富な竹資源を利用した、竹製自転車のプロジェクト、農業廃棄物から文房具を製造するウガンダの起業家、廃熱を電気に変える新たな太陽装置を開発した中国のプロジェクト、節水型・汚染防止型の携帯用洗濯機を製造する南アフリカの女性起業家など。

アヒム・シュタイナー国連事務次官兼ＵＮＥＰ事務局長は、「ＳＥＥＤ賞の受賞者は、途上国の至る所で、グリーンエコノミーの若い芽が成長していることを示している。各国の政府と公共政策立案者は、こうした起業家が、どのようにして、地域の課題に対する創造的な解決策を生み出したのかなど、多くのことを学ぶことができる」と述べている。

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