（ザ・クライメート・グループより）

インド、ニューデリー発－気候変動問題に取り組む国際ＮＧＯザ・クライメート・グループ（The Climate Group）は４月21日、３月下旬に、インド初のグリーン電力証書取引制度がスタートしたと伝えた。インド政府は、同制度の導入を通じて、グリーン電力の効率性と出力の向上を奨励するとともに、独立系発電事業者と多様な投資家の参入を促進することを目指している。

諸外国におけるグリーン電力証書市場について相対的な理解を深めるため、インドの金融業界やエネルギー業界を代表するハイレベルの代表団が、３月20日から30日にかけて欧米を訪問した。代表団は、中央電力規制委員会の高官、スズロン・エナジー社の幹部など８名で構成され、欧州委員会を始め、英国のエネルギー・気候変動省、米国のカリフォルニア州公益事業委員会などを訪問した。

「インドにおけるグリーン電力証書取引の可能性を最大限に引き出すためには、政策担当責任者が、初期の経験を諸外国の実態と比較・対比することが重要である」と、ザ・クライメート・グループ・ニューデリー支部のAditi Dass氏は語る。代表団の訪問は、４月下旬に予定されていた次回取引の数週間前に終了した。この１カ月の間に、代表団は、実態調査で得た知識の応用を始めることができるだろう、と同団体は伝えている。

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