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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年05月08日
報告書:劣化した沿岸湿地、気候変動の要因に
カテゴリー:生態系
(世界銀行より)
米国、ワシントンDC発─世界銀行は4月11日、沿岸湿地の干拓や劣化によって非常に大量の二酸化炭素(CO2)が大気中に直接排出されていると同時に、炭素吸収源が減少しているとする報告書を発表した。
同報告書によると、沿岸湿地では熱帯雨林の最大4倍のスピードで劣化と喪失が進んでいる。また過去25年間で世界のマングローブの約20%、面積にしてニューヨーク市の4倍に相当する3万5,000平方キロメートルが破壊されたことで、何世紀にもわたって蓄積された炭素が放出されている。具体的には、調査した沿岸の三角州地帯15カ所のうち、干拓されてから5億トン以上のCO2を放出している地帯が7カ所あり、そのほとんどが干拓されてから100年経っていないという。
国際自然保護連合(IUCN)と、湿地等の水に依存する生態系の保護・再生を専門とするコンサルタント会社ESA PWAと共同で作成された同報告書では、沿岸湿地を保護すること、そして劣化を防ぎ再生を改善するためのインセンティブを炭素排出量削減の戦略や気候変動問題の交渉に盛り込むことを求めている。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110508_1.html
報告書:劣化した沿岸湿地、気候変動の要因に