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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年05月11日
研究報告:藻由来バイオ燃料で米国の輸入石油17%代替も可能に
(パシフィック・ノースウェスト国立研究所より)
米国、ワシントン州リッチランド発─米国のパシフィック・ノースウェスト国立研究所は4月13日、水使用に気を付けながら藻を栽培すれば、米国国内で210億ガロンの藻由来バイオ燃料の生産も可能であるとする研究結果を発表した。210億ガロンは、2008年に輸送燃料用に米国が輸入した石油量の17%に相当する。
同研究では、地形や土地利用等の情報を網羅した全米地理情報データベースを作り、藻の栽培に最適で利用可能な土地のある地域を特定した上で、過去30年間の気象データを使って藻が光合成できる日照量等を割り出し、各地域で1時間当たりの藻の生産量を計算した。
その結果、最も日照量が多く、湿度が高い気候を持つメキシコ湾岸部、南東部の沿岸地域、五大湖地域等で藻を栽培すれば、水使用量は非常に少なくて済むことが分かった。燃料210億ガロンの生産に必要な土地の面積はサウスカロライナ州程度、水使用量は燃料1ガロン当たり350ガロン(国内灌漑農業の水使用量の1/4に相当)だという。
現在利用可能な土地や水量を元に米国での藻由来バイオ燃料生産の可能性を詳細に計算したのはこの研究が初めて。今回は淡水での栽培について調べたが、同研究所では今後、海水や廃水についても研究を進める予定。
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研究報告:藻由来バイオ燃料で米国の輸入石油17%代替も可能に