（エジンバラ大学より）

英国スコットランド、エジンバラ発―エジンバラ大学は４月20日、スコットランドの温暖化ガス排出量を20年以内に半減することができると発表した。エコ移動とエコ発電がすすめば、排出量の大幅削減を促進できるという。 米国の予測排出量データを調べ、さまざまな低炭素戦略が2030年までどのように排出量を削減させるかを分析した。

同研究チームは、家庭や事業所へのスマートメーター導入や、リサイクルの向上、建築設計のエコ化によって効果を上げられるとし、炭素集約産業と火力発電所からの排出量削減のために、炭素の回収と貯留を推奨している。

もうひとつの研究結果によれば、燃料用の作物生産の過程で排出される温暖化ガスは、バイオ燃料の低炭素排出量によってもたらされる利益を上回る可能性があり、バイオ燃料が持続可能な動力源にはならないこともあるという。

同大学のデイビッド・レイ博士は、「米国が運送業からの排出量削減を図ろうと決めたことは心強いが、ガソリンの代わりとしてバイオ燃料に依存することは持続可能な代替案ではないかもしれない。今回提案された戦略は、より現実的で、経済的にも政治的にも受け入れられる削減方法を提案するものだ」と語っている。

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