本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年05月21日
温室効果ガスは、温暖化だけではなく豪雨も引き起こす――メカニズムと現状
カテゴリー:気候
(憂慮する科学者同盟より)
米国の憂慮する科学者同盟(UCS)は5月12日、二酸化炭素などの温室効果ガスが、地球の気温上昇及び豪雨に寄与するメカニズムと現状を、データとともにまとめたプレスリリースを発表した。
大気中に二酸化炭素が蓄積すると、宇宙に放出されたはずの熱が大気中に閉じ込められる。この熱は、地球の平均気温を上げるとともに、海や土壌の水分の大気への蒸発に寄与する。大気が保持できる水分は、華氏1度の気温上昇により約4%増える。よって嵐の際、雨や雪になり得る水蒸気が多くなるのだという。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の2007年の報告によると、世界的に、海上の水蒸気は1970年から約4%増加している。嵐は、実際に降雨・降雪が生じている場所よりも10倍から25倍広い地域から水蒸気を集めることができるため、大気中の水蒸気量の変化は小さくても、大規模な影響が生じるとのこと。
米国地球変動研究プログラム(USGCRP)の最新の報告によると、1958年から2007年の間に、米国の最大級の嵐(上位1%)の降雨量は、平均で中西部では31%、南東部では20%増加している。
また大雨の後は大気中の水蒸気が減ることから、日照りも長期化する傾向があるという。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110521_1.html
温室効果ガスは、温暖化だけではなく豪雨も引き起こす――メカニズムと現状