（ＦｏＥ欧州より）

ベルギー、ブリュッセル発－ＦｏＥ欧州（ＦｏＥＥ）は５月26日、欧州委員会（ＥＣ）が同日、欧州の透明化規制の違反により起訴されたと発表した。環境法の団体であるクライアントアースと、ＦｏＥＥ、欧州で活動するＮＧＯのＦＥＲＮ、およびCorporate Europe Observatory （ＣＥＯ）は、ＥＣが、欧州のバイオ燃料政策の持続可能性に関連する決定について、情報へのアクセス提供を拒否したため、訴訟を起こした。

ＥＵの第一審裁判所に提訴された同案件は、バイオ燃料の持続可能性に関するＥＵの条件の遵守を促す、自主的な認証制度についての情報への公的アクセスを拒否した、ＥＣの決定の取消を求めている。2010年に、認証制度への参加を申し込んだ団体に関する情報と、選ばれた理由について要求したところ、ＥＣから拒否された。2010年12月に異議申し立てが行われたが、期日の2011年２月４日までにＥＣからの回答はなかった。

ＦｏＥＥのバイオ燃料に関するキャンペーンを担当するロビー・ブレイク氏は、「ＥＣ、欧州のバイオ燃料の自主的な認証制度に関する最も基本的な情報でさえも、公開するという法的な責任から逃れ続けている。効果の薄い認証制度は、環境の不正使用を承認することになるため、危険性は高い。ＥＵの政策立案においては、秘密主義や疑惑ではなく、透明性と参画が必要である」と述べた。

DSR指標= 　DSR指標とは？