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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年06月11日
研究報告:温暖化により、海生ほ乳類種の半数の生息地が縮小へ
(フライブルク大学より)
ドイツ、フライブルク発―独フライブルク大学が5月27日に発表した研究報告によれば、海生ほ乳類の多様性の現在のホットスポット【訳注:生物多様性が極めて豊かな一方で、破壊の危機に直面している地域】は南半球の温帯海域に集中しており、気候変動にかかわらず、今後40年はこの海域のクジラ・ひれ足類種の数が最多となりそうだという。
ただ個々の状況は異なる可能性があり、海生ほ乳類種の約半数の生息地は縮小する一方で、残りの半分の種の分布域は最大40%拡大するかもしれない。これは、フライブルク大学生物学第1研究所員である海洋生物学者Kristin Kaschner博士が、米国、カナダ、ブラジルの研究者らと共同で行った研究結果で、オンライン科学誌「プロスワン」(PLoS ONE)に最近発表された。
クジラ・ひれ足類は海洋食物網において重要な役目を担っているため、海生ほ乳類の生物多様性のホットスポットは生物多様性全体の高水準の指標となりうる。生物多様性条約(CBD)の目標の一つは、2020年までに世界の海面の少なくとも10%を網羅する保護海域のネットワークを構築することである。しかし現在のところ、国際社会はこの目標の達成にはまだほど遠く、ほんの1%強が保護されているだけである。
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研究報告:温暖化により、海生ほ乳類種の半数の生息地が縮小へ