本文の先頭です。
日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年06月12日
UNEP報告:金属のリサイクル率――50%を上回る金属は1/3未満、1%を下回る金属も多数
(国連環境計画より)
英国、ロンドン/ベルギー、ブリュッセル発―国連環境計画(UNEP)は5月26日、『金属のリサイクル率――現状報告』(Recycling Rates of Metals: A Status Report)を発表した。報告によると、研究対象の約60の金属のうち、リサイクル率が50%を上回る金属は1/3に満たず、また1%を下回る金属が34種類あった。これらの金属の多くは、ハイブリッド車のバッテリーなどクリーンな技術に必要不可欠であるという。
金属のリサイクルは、未加工の鉱石から金属を精錬するよりも2倍から10倍エネルギー効率がよいという推計がある。金属の抽出に使用されるエネルギーは、世界のエネルギー消費の7%を現在占めており、その排出物質は気候変動に寄与しているとのこと。
また、リサイクル率が50%を上回る金属(鉛、金、銀など)であっても、例えば工業用途の金は70%から90%がリサイクルされているのに対して、電子機器に使われた金は10%から15%しかリサイクルされていないなど、リサイクル率にはかなりばらつきがあるという。
リサイクル率が1%を下回る金属の中には、ネオジム、ジスプロシウムのようなレアアースも含まれている。
DSR指標= DSR指標とは?
この記事のURL
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110612_1.html
UNEP報告:金属のリサイクル率――50%を上回る金属は1/3未満、1%を下回る金属も多数