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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年06月14日
FAO報告書:気候変動は農業用水や作物の生産性に大きな影響を与える
(国連食糧農業機関より)
イタリア、ローマ発-国連食糧農業機関(FAO)は6月9日、気候変動が農業の水利用にもたらす影響に関する、現在の科学的知見を包括的にまとめた報告書「気候変動、水、食糧安全保障(Climate Change, Water, and Food Security)」を発表した。気候変動は今後数十年にわたり、食物を育てるための水の利用や、作物の生産性に大きな影響を及ぼすと警告している。
地中海沿岸や米国、オーストラリア、南部アフリカの半乾燥地域では、河川の流量や帯水層への涵養量が減少し、水ストレスに直面している。アジアでは、氷河の雪解け水を利用して灌漑を行っている大部分の地域が、影響を受けるとみられている。また、人口密度の高い河川のデルタ地帯では、水量の減少、塩分濃度の増加、海水面の上昇が複合的に起こり、危機にさらされている。
報告書では、これらの課題に対して、各国の政策立案者や流域管理を行う地方機関、個人農家が取れる対応策も検討している。特に、”水会計(water accounting)”の効果的な実施に向けて、各国の能力を強化するべきと指摘している。水会計とは、変動する状況下で、水資源をいかに管理・利用するべきかを決定するために、水の供給、移動、取引を徹底的に分析する手法のこと。
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FAO報告書:気候変動は農業用水や作物の生産性に大きな影響を与える