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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年06月17日
研究報告:世界の海港は気候変動の影響に備えていない--適応計画が必要
(スタンフォード大学より)
米国のスタンフォード大学は5月16日、世界の海港は気候変動の影響に耐えるための備えができていないとする同大学の研究チームによる研究結果を伝えた。世界の貨物の80%以上は海上輸送されているにもかかわらず、ほとんどの海港は海面上昇や頻発する暴風雨などの気候変動の影響に備えていないという。
研究チームは2009年に主要な港湾協会に属する160の機関に調査表を送り、93件の回答を得た。これは、南極大陸を除くすべての大陸の主な海港をカバーしており、初の世界規模での調査となった。回答の大部分は、気候変動の影響を懸念事項の上位に挙げたものの、10年以内にハリケーンなどに備えた防護堤を構築するとしたのは6%にすぎず、何らかの暴風雨対策をする計画があるという回答も18%に満たなかった。
報告書の共同執筆者であるマーティン・フィッシャー教授は、「予想される海面上昇の最低値でも、今世紀末までにはかなり多くの海港が深刻な影響を受けるとみられ、予想範囲の上限値では、すべての海港が困難な事態に陥ることになる」と語り、気候変動への適応計画の必要性を指摘する。
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http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110617_1.html
研究報告:世界の海港は気候変動の影響に備えていない--適応計画が必要