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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年06月27日
研究報告:新たな地熱技術、気候変動に一石二鳥
(ミネソタ大学より)
米国、ミネソタ州、ミネアポリス/セントポール発─米国ミネソタ大学は6月3日、同大学地球科学部の科学者2人が、地熱を利用する革新的な方法を開発した、と発表した。この方法は、従来の地熱システムよりもはるかに効率的に発電するだけでなく、大気中の二酸化炭素(CO2)の削減にも役立つと期待されている。
地熱を電力に変換する従来の方法は、世界の数少ない自然のホットスポットで地表から数百メートル下にある岩石層から熱水を取り出し、その熱水で発電用タービンを回すというものだが、今回発表された新システムでは、熱を運ぶ液体として熱水の代わりに高圧CO2を利用する。
「CO2プルーム地熱(CO2-plume geothermal)システム」と名付けられたこの方法は、他の地熱システムに比べ利点が多いという。まず、CO2は多孔質の岩を水よりも容易に移動できるため、熱抽出がより簡単で、従来の地熱発電では技術的・経済的に無理だとされた地域でも使うことが可能となる。また、CO2を地下深く貯留することで大気への放出を防げるという利点もある。
「この方法は、普通の地熱発電をやろうと考えもしないような場所でも利用可能になる」と開発者の一人であるランドルフ氏は話している。
DSR指標= DSR指標とは?
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研究報告:新たな地熱技術、気候変動に一石二鳥