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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年06月28日
IEA報告書:地熱エネルギーの供給量は、少なくとも10倍に拡大する
(国際エネルギー機関より)
スウェーデン、ストックホルム発-国際エネルギー機関(IEA)は6月14日、世界全体の地熱エネルギーによる熱供給量および発電電力量が、2050年までに少なくとも10倍に拡大する可能性があるとの報告書を発表した。
未利用の地熱資源や新技術の開発を促進するなど、複数の取組みを組み合わせることで、地熱エネルギーは2050年までに、世界の年間発電電力量のおよそ3.5%、熱供給量の3.9%を占める可能性がある、と報告書は伝えている。「世界中で利用可能な信頼性の高いエネルギー資源を利用すれば、世界全体の温室効果ガス削減に大きく貢献するだろう」とIEAの田中信男事務局長は語る。
地熱開発の取組みは、100年以上も前から行われているが、地熱エネルギーの抽出活動は、主に火山地帯などに集中している。しかし報告書は、こうした”開発しやすい地域”の大部分が、開発途上国や新興経済国に未開発のまま残されていると指摘している。したがって、そうした国々での開発を妨げている経済的および非経済的障壁を克服するための努力が必要だという。
さらに、地熱エネルギーは、世界各地に存在する深部帯水層から抽出できることも分かってきた。これらの地熱資源は通常、深さ3kmの地点に存在し、摂氏60度を超える温度を作り出している。帯水層には幅広い利用可能性があり、発電と熱利用への関心が高まっていることから、利用が急速に拡大すると見込まれている。
DSR指標= DSR指標とは?
http://daily-ondanka.es-inc.jp/news/2011/20110628_1.html
IEA報告書:地熱エネルギーの供給量は、少なくとも10倍に拡大する