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日刊 温暖化新聞|温暖化ニュース
2011年07月03日
研究報告:史上最速の海面上昇が温暖化に関連
カテゴリー:気候
(米国国立科学財団より)
米国国立科学財団(NSF)は6月20日、米国大西洋岸沿いの海面上昇速度が、現在ここ2,000年間で最速であり、世界の平均気温と海水面の変動に一貫して関連があったと発表した。米国国立科学財団(NSF)が出資したこの研究は、米エール大学のアンドリュー・ケンプ氏らが行い、先般『米国科学アカデミー紀要(PNAS)』に掲載された。
NSFのプログラム・ディレクターであるポール・カトラー氏は、「ここ2,000年間の海水面の変動速度について細部にわたる実態を把握することは、現在および将来起こりうる変化を知る上で重要な条件であり、特に現在世界人口の半数以上が居住する沿岸域の進化の予測に役立つ」と語っている。
ケンプ氏らは、ここ2,000年間にわたる海水面の復元を初めて実現し、その間の世界の気温と海水面の変動を比較した。
それによれば、紀元前200年から紀元1000年まで比較的安定していた海水面は、11世紀に400年間毎年約0.5ミリずつ上昇して中世の異常気象として知られる温暖期の一因となった。その後の小氷河期とよばれる寒冷期には、19世紀末まで続く2回目の海水面安定期を迎えた。19世紀末以降は、年間平均2ミリ以上ずつという、史上最速の海面上昇となっている。
DSR指標= DSR指標とは?
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研究報告:史上最速の海面上昇が温暖化に関連